選定理由 |
留鳥として年中府内に生息する。繁殖個体数は極めて少ないが、近年減少はしていない。 |
形態 |
全長オス50cm、メス57cm。翼開長105〜130cm。上面は暗青灰色で、頬は青黒色で白い眉斑は明瞭。下面は白地に黒くて細い横斑が一面にある。幼鳥は上面褐色で下面には褐色の縦斑。 |
分布 |
全国的に繁殖し、越冬する。北方で繁殖した個体は冬期に南へ渡る。府内では局所的に繁殖が確認され、冬期には全域で確認される。
◎府内の分布区域
全域(繁殖は局地的)。 |
生態的特性 |
近年西日本において繁殖地を拡大しつつある。繁殖期にはアカマツ林を営巣地とすることが多く、非繁殖期には、河川敷や都市の緑地などに広く出現する。小中型の哺乳類や鳥類を捕食する。雌雄で広い縄張りを持ち、太いアカマツなどの枝上に、枝を積み重ねて巣をつくる。一腹3〜4卵を産み、主にメスが35〜38日間抱卵し、ふ化後35〜42日で巣立つ。 |
生息地の現状 |
府南部地域の繁殖地では、コナラを主としアカマツが混ざる約5km2の孤立林で1つがいが、尾根に囲まれた胸高直径約70cmの同じアカマツの木に2シーズン続けて営巣した。繁殖期の行動圏は5〜10km2。孤立林と、狩り場に適当な農耕地に続く林縁部がセットになっている点が重要と考えられる。 |
関係法令 |
絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(国内希少野生動植物種) |