レッドデータブックとは
なぜ絶滅するの?
地球には1,000万種をこえる生き物がいるといわれています。これらの生き物は、地球が誕生してから40億年というながい進化の歴史のなかでうまれてきたものです。
進化の途中では、恐竜のように自然に絶滅してしまった生き物も多くいます。しかし今問題になっているのは、人間の活動が大きくなりすぎたことが原因で自然のスピードと規模をはるかにこえる絶滅がおこっていることです。たとえば、恐竜時代の絶滅は1000年に1種がなくなっていたものが、1975年から2000年までの25年間に年間平均4万種、13分間に1種の生き物が絶滅してしまったともいわれています。そして今も世界中で多くの生き物に絶滅の危険がせまってきているといわれています。
生き物が絶滅する五つの原因
その1 森林のばっさいや開発
森林をばっさい(切ってなくすこと)して山を開発したために、生き物のすみかがうばわれてしまう。
その2 汚染(おせん)
農薬などの化学物質のために生き物が死んだり、弱ったりしてしまったり、生活排水などですみかが汚されてしまう。
その3 らん獲・密猟
ペットやはく製、園芸などのために、生き物がつかまえられてしまう。
その4 外来種
他の地域から持ちこんだ外来種にたべられたり、すみかを取りあってまけてしまう。交雑して、純粋な在来種(本来そこに住んでいる種)がいなくなる。
その5 里山の放置(ほうち)
里山が手入れされないために、生き物のすむ環境がかわってしまい、すめなくなってしまう。