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分類 | 変動地形 |
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細分 | 穿入蛇行 |
地域 | 京丹後市弥栄町字川久保 |
選定理由 | 多数存在するが典型的な形態を示し、保存が望ましい地形 |
概要 | 世屋高原を源流とする宇川はいくつもの支流を集めて北流し、京丹後市丹後町平で日本海に注ぐ。その上流域では、河床勾配は急で、比高50~100mに達する深いV字谷を形成し活発な侵食を行っている。 この中流部の京丹後市弥栄町田中から丹後町鞍内間の約4kmの範囲では河岸低地はほとんどなく、谷の両側斜面は急傾斜をなしており、海岸部の平から上流域の野中を結ぶ交通上の障害となってきた。ここでは花崗岩類を深く刻む見事な穿入蛇行が形成されている。これはこの部分で隆起運動が継続してきたことを示す。峡谷部の上(南)端が東西走向で北上がりの変位を示す中山活断層と一致する。本断層による北側隆起の運動が下流部の隆起をまねき、穿入蛇行形成の主要因をなすと考えられる。 府道654号が通るが、谷底部は狭く通れないため、谷の急斜面を削って道路がつくられている。 |
関連法令 | 自然公園法(丹後天橋立大江山国定公園) |
文献 岡田、東郷(2000)
執筆者 山脇正資
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