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分類 | 組織地形 |
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細分 | 残丘地形 |
地域 | 船井郡京丹波町字仏主、字上乙見 |
選定理由 | 教育上、地形研究上注目すべき地形。多数存在するが典型的な形態を示し、保存が望ましい地形。 |
概要 | 京都府では9番目の標高(916.9m)を持つ長老ヶ岳は、古くから信仰の山としてあがめられてきた(山頂には当時の仏教信仰の説明がある)。山頂は約400m²の平坦地をなし、「蛙岩」と呼ばれる1m程度の高さの岩が数mの長さで露出している。 山は丹波層群の層状チャートからなる残丘をなす。周囲は木立に覆われ見晴らしはよくないが、周りの丹波高地の峰々は十分に見渡せる。晴れの日には、遠く日本海が目に入る。山腹には「ホンシャクナゲ」などの貴重な植物の自生地があって保護が望まれる。連続する峰の一部には通信施設が作られ、仏主(ほどす)からこの施設までは自動車で上がれるよう整備されている。この舗装道路を使用すると従来の登山道をほとんど使わず登頂できる。登山道は大きく分けて、京丹波町側の仏主および上乙見(かみ おと み)から登るルート、南丹市美山町大野から登るルートがある。それぞれの麓からは本谷川(仏主)、上乙見川(上乙見)、西谷川(大野)が流れ、由良川へと注ぐ。 |
文献 木村ほか(1989)、和知町(1994)、内田(1997)
執筆者 塩見良三
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