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分類 | 河川地形 |
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細分 | 環流丘陵 |
地域 | 南丹市日吉町字上胡麻 |
選定理由 | 多数存在するが典型的な形態を示し、保存が望ましい地形。 |
概要 | JR山陰本線胡麻駅の南に碗を伏せたような丸い山がある。標高259m、直径約400mの丸山はその名のとおり半球状の山で、周囲は高度180~190mの平坦な低湿地によって囲まれている。環流丘陵と呼ばれるこの地形は、かつて北流していた古桂川の流路がこの丘をぐるりと巻くようにして流れていたためにできたものである。 古桂川の塩貝地区を流れていた蛇行流路は浸食作用が次第に進んで、胡麻駅付近で切られて短縮された。そのため、新流路と旧流路の間に孤立した丘として残されたものである。その形成時代は40万年前頃にさか上ぼる。丸山の位置する胡麻は、京都への通学、通勤圏にあり、周辺部は宅地開発が進んでいる。また、近くで京都縦貫自動車道が建設中(2015年開通予定)で、付近の景観が大きく変化するものと思われる。丸山の全貌が見渡せる景観の保護が望まれる。 |
文献 植村(1995)
執筆者 塩見良三
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