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分類 | 海岸地形 |
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細分 | 砂丘 |
地域 | 京丹後市網野町字掛津 |
選定理由 | 教育上、地形研究上注目すべき地形。 |
概要 | 福田川の河口付近から遊までの海岸に約4.5kmにわたって分布する砂丘地のうち、最も風成砂が厚く堆積している砂丘である。掛津砂丘は海岸では基盤を削った中位段丘の波食面を被覆し、南側へ50m以上の厚さをもって発達している。砂丘層は赤褐色火山灰層(DKP、大山倉吉軽石層)や古土壌層をはさむ古砂丘とそれを覆う新砂丘とに分けられるが、前者が広い面積を占める。 万畳山から遊にかけては、標高50~70mの砂丘が見られるが、その多くは黄褐色に風化した古砂丘層から構成されている。古砂丘は丹治山及びその南西にも広く分布する。分布域はクロマツやニセアカシアが植林されているが、広いため全体をカバーするような保存は行われていない。大規模に土砂採取が行われている箇所が多く、すでに一部で破壊が進んでいる。1927(昭和2)年の地震で大規模崩壊を生じて川をせき止めた。このような砂丘の斜角崩壊に注意する必要がある。 |
関連法令 | 自然公園法(丹後天橋立大江山国定公園) |
文献 角田(1982)
執筆者 山脇正資
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