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分類 | 堆積物 |
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時代区分 | 新生代第四紀更新世 |
地域 | 京丹後市久美浜町湊宮 |
選定理由 | 丹後地方の海岸段丘の層序がよく観察できる。 |
改訂の理由 | 最近の調査で層序が明らかになってきた。 |
分布 | 丹後地方の海岸段丘は、久美浜湾から経ヶ岬にかけて分布する。 |
特徴(特異性) | 京丹後市久美浜町湊宮から網野町浜詰の間には2~3列の砂丘が発達し、東部では段丘化していて中位段丘とされる。そのうち湊宮の箱石地区では、海食崖にその様子がよく観察できる(島崎 2011MS)。下位より砂礫層、分厚くて固結度の高い砂層、大山倉吉軽石層(DKP)、シルト層を挟んで姶良Tn火山灰層(AT)、固結度の低い砂層である。鳥取砂丘でも同様の層序が見られ、DKPより下位は古砂丘砂層、ATより上は新砂丘砂層とされている。ここ箱石浜でも、5~6万年前に降灰したDKPより下位が古砂丘砂、約3万年前に降灰したATより上位が新砂丘砂で、DKP堆積前の浜環境で堆積した砂層が段丘化し、その上にテフラの降灰、風成の新砂丘砂の堆積があったのであろう。 |
現状 | 箱石海岸の後浜に面した海食崖で層序がよく観察できる。 |
保存に対する脅威 | とくになし。 |
必要な保存対策 | とくになし。 |
執筆者 小滝篤夫
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箱石浜の段丘堆積物。2013年6月 小滝篤夫撮影
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