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分類 | 岩石 |
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時代区分 | 新生代新第三紀中新世 |
地域 | 京丹後市久美浜町甲山、神崎 |
選定理由 | 久美浜湾周辺には北但層群では分布の少ない珪長質の火山岩が分布する。その典型の兜山は久美浜湾と砂嘴(小天橋)の眺望ポイントでジオサイトの一つにもなっている。 |
改訂の理由 | 丹後半島では比較的分布が少ない中新世の流紋岩溶岩の一つとして重要である。 |
分布 | 同じ流紋岩は、久美浜湾西岸、久美浜町網野町俵野方面に分布している。 |
特徴(特異性) | 久美浜湾西岸や久美浜町・京丹後市網野町境付近にはドーム状に見える流紋岩溶岩の岩体が分布する。弘原海(1975)は北但層群豊岡層に挟まれるとして、これらを甲山流紋岩質火山岩と命名した。網野町俵野にある網野百景の立岩も同じである。兜山やその他ドーム状を呈する岩体は火山ではなく、流紋岩溶岩の硬い部分が侵食に耐えて残った残丘である。この流紋岩中には球顆状の石英または玉髄であるそろばん玉石を産する。兜山山腹のほか兜山北方の段丘堆積物中や北東方の日光寺峠の風化流紋岩中から産したが、今はほとんど採取できない。 |
現状 | 頂上には展望台が設けられ、熊野神社が鎮座する。山裾の久美浜湾岸にはキャンプ場がある。 |
保存に対する脅威 | とくになし。 |
必要な保存対策 | とくになし。 |
執筆者 小滝篤夫
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