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分類 | 化石 |
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細分 | 放散虫 |
時代区分 | 古生代中世 |
地域 | 宇治市宇治、仏徳山─朝日山 |
選定理由 | 保存良好なペルム紀放散虫化石を多産する貴重な赤色層状チャート。 |
改訂の理由 | チャートの存在は知られていたが、2010年に宇治地域の地質予備調査で保存の良いペルム紀微化石が多産することが明らかとなった。周辺は宇治上神社など世界文化遺産があり、安全のために林道整備も考えられ、露頭改変の可能性もある。 |
分布 | 赤色層状チャートは三畳紀中世前期とペルム紀中世の時代でその存在が知られており、丹波帯Ⅱ、Ⅲ型地層群の分布域で認められている。 |
特徴(特異性) | 本赤色層状チャートは、平等院や高聖寺など国内外で著名な文化遺産の近くで、交通至便な位置にあることから、中学校や高等学校の巡検や大学理科教育実践の場として利用できる貴重な露頭で、多産する化石は実体顕微鏡で容易に観察・同定可能で、極めて良好な保存状態である。 |
現状 | チャートは大吉郎山から朝日山にかけて分布するが、赤色を呈するのは二つの山の鞍部付近で、未舗装の林道に沿って分布し、簡単に採取可能な状況にある。 |
保存に対する脅威 | 分布が限られているために、林道拡幅や舗装による喪失が懸念される。 |
必要な保存対策 | ペルム紀赤色層状チャートの分布状態を調査する必要がある。 |
執筆者 楠利夫
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