選定理由 | 山地の樹幹などに生育する蘚類。府内では1か所で記録されているのみである。 |
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形態 | 植物体は細く樹幹などの表面を匍い、うすく光沢の無い群落をつくる。匍匐茎は羽状に分枝して5mmほどの短い枝をだす。茎葉は広卵形で葉先は細くとがり、長さ約0.5mm。中肋は葉長の3分の2に達する。枝葉は茎に似ているが葉先は短く尖り、長さ0.3mmほど。葉細胞は楕円形で厚膜、中央に乳頭状突起をもつ。雌雄同株だが、雄器と雌器は異なる枝に分かれてつく。 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国、極東ロシア。 ◎府内の分布区域 京都市鞍馬山。 |
生態的特性 | 山地の樹幹に生育。 |
生育地の現状 | 既産地での生育は確認できなかった。 |
改訂の理由 | 前回、データの見落としにより掲載されなかった。 |
文献 岩月(編)(2001)
執筆者 秋山弘之