選定理由 | 近畿地方(産地が5か所以内)で産地が少ない。 |
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形態 | 淡黄色から灰白色で薄い痂状、大きさは3cm以上になる。子器は平面に多数つける。地衣体より少し盛り上がり、径0.3~0.5mmで球形無色、先端部が開口し、果托と果殻は離れる。子嚢胞子は、子嚢中に8個存在し、長針形無色、8~12室、長さ25~40μmである。 ◎近似種との区別 キンチャクゴケとは子嚢胞子の長さが異なる。 |
分布 | 北海道、青森県、福島県、栃木県、東京都、千葉県、富山県、石川県、京都府、鳥取県、岡山県、広島県、大分県の19か所。 ◎府内の分布区域 京都市大原。 |
生態的特性 | 主に暖温帯や冷温帯の落葉広葉樹の樹皮上に生育する。 |
生育地の現状・脅威 | 大原では確認できている。主に都市近郊の樹木に着生するので、宅地開発などで生存が危ぶまれる。 |
必要な保全対策 | 一般的には自然林の涵養が必要であろう。報告された指定地やそれ以外での調査を進める。 |
執筆者 山本好和