選定理由 | 近畿地方(産地が5か所以内)で産地が少ない。 |
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形態 | 灰緑色から灰白色で痂状、子器は数個ずつ疣状突起内に包まれ散生する。疣状突起に点状の明瞭な孔口がある.孔口は散在し、周囲は淡色で黒色で突出したように見える。子嚢胞子は二重膜の長円形、長さ60~128μmである。 ◎近似種との区別 ニセコブトリハダゴケ(P. pertusa)とは子嚢胞子の長さが異なる。 |
分布 | 北海道、秋田県、岩手県、山形県、群馬県、茨城県、東京都、新潟県、富山県、静岡県、滋賀県、京都府、兵庫県、奈良県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、福岡県、宮崎県の33か所。 ◎府内の分布区域 舞鶴市松尾寺。 |
生態的特性 | 主に冷温帯や暖温帯の樹皮上に生育する。 |
生育地の現状・脅威 | 報告された指定地で生育はまだ確認できていない。産地は孤立しているものの、指定地は寺社林と考えられるので、生育していることが期待される。 |
必要な保全対策 | 一般的には自然林の涵養が必要であろう。報告された指定地やそれ以外での調査を進める。 |
執筆者 山本好和