選定理由 | 近畿地方(産地が5か所以内)で産地が少ない。 |
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形態 | 灰白色から類白色で痂状。孔口をもつ疣状突起を有する。疣状突起は、直径0.4~2mm、高さ0.2~0.6mmの不定形で地衣体上に散生する。孔口は散在し、疣状突起の割れ目にあり、不明瞭である。子嚢胞子は一重膜を有する無色長円形で、長さ80~110μmである。 |
分布 | 北海道、青森県、秋田県、岩手県、山形県、福島県、群馬県、新潟県、石川県、静岡県、愛知県、滋賀県、京都府、兵庫県、奈良県、鳥取県、広島県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県の38か所。 ◎府内の分布区域 舞鶴市松尾寺。 |
生態的特性 | 主に冷温帯(一部暖温帯)の広葉樹の樹皮上に生育する。 |
生育地の現状・脅威 | 報告された指定地で生育はまだ確認できていない。産地は孤立しているものの、指定地は寺社林と考えられるので、生育していることが期待される。 |
必要な保全対策 | 一般的には自然林の涵養が必要であろう。報告された指定地やそれ以外での調査を進める。 |
執筆者 山本好和