選定理由 | 近畿地方(産地が5か所以内)で産地が少ない。 |
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形態 | 黄色から灰緑色の薄手痂状で、疣状突起の中央の凹みには黒色の孔口が1~5個ある。孔口ははじめ黒色点状、後に子器盤が果殻とともに広く裸出する。疣状突起は直径0.5~1.0mmで地衣体から少しふくらむ。子嚢胞子は子嚢中に8個存在し、長円形で長さ40~85μmである。 ◎近似種との区別 オリーブトリハダゴケ(P. pustulata)とは子嚢中の胞子数が異なる。 |
分布 | 福島県、群馬県、千葉県、神奈川県、静岡県、三重県、京都府、兵庫県、島根県、広島県、徳島県、高知県、長崎県、沖縄県の17か所。 ◎府内の分布区域 京都市鞍馬山。 |
生態的特性 | 主に暖温帯の広葉樹の樹皮上に生育する。 |
生育地の現状・脅威 | 報告された指定地で生育はまだ確認できていない。産地は孤立しているものの、指定地は寺社林と考えられるので、生育していることが期待される。 |
必要な保全対策 | 一般的には自然林の涵養が必要であろう。報告された指定地やそれ以外での調査を進める。 |
執筆者 山本好和