選定理由 | 近畿地方(産地が5か所以内)で産地が少ない。 |
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形態 | 暗灰色から暗赤褐色の葉状、大きさは5cm以上になる。背面は皺があり、裂芽を欠く、腹面は淡色で、長さ5mm以上の白色トメンタをもつ。子器はレカノラ型盃状、子器盤は茶色を呈する。果殻は異形菌糸組織で、髄層との区別は明瞭である。果托の皮層は1細胞からなる。 ◎近似種との区別 エビラゴケ(L. discolor var. discolor)とはトメンタのはえ具合が異なる。 |
分布 | 岩手県、茨城県、富山県、京都府、和歌山県、山口県の7か所。 ◎府内の分布区域 宮津市成相寺。 |
生態的特性 | 主に冷温帯(一部暖温帯)の樹皮上に生育する。 |
生育地の現状・脅威 | 報告された指定地で生育はまだ確認できていない。産地は孤立しているものの、指定地は寺社林と考えられるので、生育していることが期待される。 |
必要な保全対策 | 一般的には自然林の涵養が必要であろう。報告された指定地やそれ以外での調査を進める。 |
執筆者 山本好和