選定理由 | 近畿地方(産地が5か所以内)で産地が少ない。 |
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形態 | 樹状で分枝はD型、長さ20cm以下、地衣体表面は灰緑色で、髄層の菌糸は綿毛のようにもじゃもじゃとしている。基部は黒く染まらない。太い枝のつけねはくびれる。擬盃点やマキラを欠く。側枝は基部で広がり、半球状のパピラをつける。粉芽つき凹状粉芽塊を生じる。 ◎近似種との区別 トゲワタゲサルオガセ(U. dasaea)とは粉芽塊の形状が異なる。 |
分布 | 北海道、青森県、福島県、長野県、山梨県、静岡県、京都府、和歌山県の13か所。 ◎府内の分布区域 京都市右京区京北井戸町、越畑。 |
生態的特性 | 主に冷温帯(一部暖温帯)の樹皮上に生育する。 |
生育地の現状・脅威 | 報告された指定地で生育はまだ確認できていない。 |
必要な保全対策 | 一般的には自然林の涵養が必要であろう。報告された指定地やそれ以外での調査を進める。 |
文献 山本(2006)、Ohmura(2001)、朝比奈(1956)
執筆者 山本好和