選定理由 | 近畿地方(産地が5か所以内)で産地が少ない。 |
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形態 | 灰白色から灰緑色の葉状で、大きさは直径5cm以下である。規則的に分岐した幅5mm以下の細長い裂片からなり、裂片の先端に球状の粉芽塊をつける。腹面は黒色で叉状分岐した偽根を密生する。シリアはない。髄は白色である。 ◎近似種との区別 コウヤゴンゲンゴケ(H. koyaensis)は裂芽を、ゴンゲンゴケ(H. osseoalba)は泡芽をつける。 |
分布 | 茨城県、千葉県、神奈川県、長野県、岐阜県、滋賀県、京都府、兵庫県、和歌山県、広島県、香川県、徳島県、高知県、長崎県、大分県、宮崎県の44か所。 ◎府内の分布区域 京都市大原、比叡山。 |
生態的特性 | 主に暖温帯の樹皮上や岩上に生育する。 |
生育地の現状・脅威 | 大原や比叡山では確認できている。主に都市近郊の樹木に着生するので、宅地開発などで生存が危ぶまれる。 |
必要な保全対策 | 開発が脅威となっており、その阻止が必要である。 |
執筆者 山本好和