昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
トゲムネホソヒゲカミキリ
Asaperda tenuicornis Komiya, 1984
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 京都府が産地北限に当たる希少種。フトキクスイモドキカミキリとは側所分布するとみられており、府内の分布態様については精密な調査が望まれる。 |
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形態 | 日本産カミキリムシ(東海大学出版会 2007)PL. 43、No. 9を参照。体は黒褐色、肢は腿節の基半と?節のつぎ目を除き赤褐色。 |
分布 | 本州(紀伊半島、滋賀県)、四国の山地に局所的に分布。 ◎府内の分布区域 記録は次の1例のみ。左京区峰床山、31. v. 1981. 武田滋採集、所蔵。 |
生態的特性 | 成虫はフトキクスイモドキカミキリと同様に広葉樹の枯れ枝をたたいて採集されるが、食樹など生態に関してはほとんど未解明である。 |
生息地の現状 | スギの人工林化により広葉樹林が徐々に消滅している。 |
生存に対する脅威 | 広葉樹自然林の消滅が直接的な脅威となる。 |
必要な保全対策 | 広葉樹自然林における伐採の規制、あるいは人工林地の広葉樹林への再変換などが考えられる。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 水野弘造