昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 ゴミムシダマシ科
鞘翅(コウチュウ)目 ゴミムシダマシ科
マルツヤニジゴミムシダマシ
Tetraphyllus scatebrae (Lewis, 1859)
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 府内では南丹市美山町京都大学芦生研究林で記録された。南方系の虫でフタオビミドリトラカミキリなどと同様に芦生の森の独特な環境を示すものである。 |
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形態 | 原色昆虫大図鑑(Ⅱ)甲虫篇(北隆館 1963)PL. 113、No. 18、原色日本甲虫図鑑(Ⅲ)(保育社 1985)PL. 52、No. 3を参照。体長6.5mm、黒色で少々紫色の光沢がある。頭はかなり下向きでゆるやかに膨隆するが頭楯会合線部がやや押圧される。 |
分布 | 本州、四国、九州、屋久島、台湾。 ◎府内の分布区域 南丹市美山町芦生研究林。 |
生態的特性 | これまで芦生の森は大学の研究林としてよく保全されてきたため記録も数例ある。 |
生存に対する脅威 | 大学の手を離れた今後、ダム建設など芦生地区の開発が大問題である。 |
必要な保全対策 | 芦生地区の自然環境を保全することが当面唯一の方策であろうが、大江山などでの生息調査が望まれる。 |
文献 塚本ほか(1993)
執筆者 高橋敞(補筆修正:水野弘造)