昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 ゴミムシダマシ科
鞘翅(コウチュウ)目 ゴミムシダマシ科
ヤマトオサムシダマシ
Blaps japonensis Marseul, 1879
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
選定理由 | 中国との交易が盛んであった港地近くに多く、自然の山野に見られないため、中国、台湾あたりからの古い移入種とみなされる。 |
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形態 | 原色昆虫大図鑑(Ⅱ)甲虫篇(北隆館 1963)PL. 111、No. 18、原色日本甲虫図鑑(Ⅲ)(保育社 1985)PL. 49、No. 1を参照。触角先端4節は算盤玉状で赤褐色の短軟毛に覆われる。 |
分布 | 本州、四国、九州、台湾、中国大陸。 ◎府内の分布区域 京都市(杉峠、浄土寺、梅津、桂、羅城門)、宇治市、井手町。 |
生態的特性 | 古い農家の床下や納屋などに多く、飛翔力はないので食糧とともに移動し、米糠や野菜を食べる。 |
生息地の現状 | 生息環境が特殊なため古い家屋が少なくなるにつれ確認が困難になった。 |
生存に対する脅威 | 古い家屋は取り壊されてなくなるので本種のような飛翔力のない種は代わりのニッチを見つけにくくなっている。 |
必要な保全対策 | 本種の直接的な保全策としては、米糠の漏洩などのある旧来式農家の納屋の継続であろう。 |
執筆者 水野弘造、高橋敞