昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 テントウムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 テントウムシ科
クロスジチャイロテントウ
Micraspis kiotoensis (Nakane et M. Araki, 1960)
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 京都市大悲山がタイプ産地。府内では淀川水系に多く、大阪府でも淀川に多産するが、それ以外ではまれな種で、特異な分布を示す。由良川水系では源流の京都大学芦生研究林に記録があるが、下流域は未調査。 |
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形態 | 原色日本甲虫図鑑(Ⅲ)(保育社 1985)PL.43、No. 20、テントウムシの調べ方(文教出版 2009)p. 23を参照。体長3.0~4.0mm、前胸背板は前・側縁を除き黒色、各上翅は褐色地に中央に縦長黒条があるが、黒化したもの、黒条のないもの等、変化が著しい。初めはVerania属として記載された。 |
分布 | 本州、九州。 ◎府内の分布区域 芦生、芹生、大悲山、尾越、花背、嵐山、桂、宇治市、八幡市、井手町。 |
生態的特性 | 生態はよく分っていないが、アシ原に多い。 |
生息地の現状 | 淀川水系では大規模に河川改修。 |
必要な保全対策 | 府南部地域においては、河川敷の自然環境保全が全てである。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 水野(1977a)、高桑ほか(1992)、谷(1993)
執筆者 高橋敞