昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 コガネムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 コガネムシ科
オオチャイロハナムグリ
Osmoderma opicum Lewis, 1887
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
選定理由 | 分布が極めて限定される上、良好な自然環境の指標として注目される。 |
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形態 | 原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)(保育社 1985)PL. 73、No. 8、日本産コガネムシ上科標準図鑑(学研 2012)PL. 65、No. 5-6を参照。体長30.0mmほどの大型のハナムグリで、黒褐色で光沢がある。幼虫や成虫は「麝香(じゃこう)」のような香を放つ。 |
分布 | 本州、四国、九州、屋久島に広く分布。韓国の記録もある。 ◎府内の分布区域 京都大学芦生研究林が唯一の産地であったが、京都市右京区愛宕山からも採集された。 |
生存に対する脅威 | 林道等の建設による湿潤な森林の乾燥化。 |
必要な保全対策 | 樹洞を備えた大径木の保護が前提となるが、樹洞内の腐植物の生成には食材性昆虫を含め様々な森林性小動物が関与するので、豊かな森林生態系全体の保全に帰着する。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 荒谷邦雄(修正:水野弘造)