鱗翅(チョウ)目 タテハチョウ科
ウラナミジャノメ
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
選定理由 | 全国的に減少している。府内での産地も局地的で、減少しているため。 |
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形態 | 前翅長19.0~25.0㎜の小型のジャノメチョウ。翅表は黒褐色で、前翅と後翅に1個ずつ眼状紋がある。裏面は褐色の地に白い波模様があり、前翅に1個、後翅に3個の眼状紋がある。 ◎近似種との区別 ヒメウラナミジャノメと似ているが、後翅裏面の眼状紋の数が本種では3個で、ヒメウラナミジャノメ(普通は5個ある)よりも少ないことなどで区別できる。 |
分布 | 本州(関東地方以西)、四国、九州、屋久島などに局地的に分布する。対馬には別亜種ssp. motshulskyiが分布する。 ◎府内の分布区域 北部地域(福知山市、綾部市)と南部地域(京都市、宇治市、城陽市、山城町、加茂町)から記録されているが、分布は局地的で、最近は見られなくなった所が多い。 ◎近似種との比較 ヒメウラナミジャノメは府内全域に分布し、普通に見られる。 |
生態的特性 | イネ科を主体とする明るい草地などが主な生息地。6月中旬~7月上旬と8月下旬~9月上旬の2回発生する。幼虫の食草はカヤツリグサ科やイネ科と考えられるが、野外で確認されたものは少ない。3~4齢幼虫で越冬する。 |
生息地の現状 | 里山にある草地が主な生息地になっており、開発などによって、生息地が狭められている。 |
生存に対する脅威 | 開発による生息地の消失が最も心配される。 |
必要な保全対策 | 現在も安定して発生している生息地を保全する必要がある。 |