昆虫類
鱗翅(チョウ)目 タテハチョウ科
鱗翅(チョウ)目 タテハチョウ科
オオヒカゲ
Ninguta schrenckii (Menetries, 1858)
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 府内では、南部地域の限られた地域だけに分布するため。 |
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形態 | 前翅長35.0~45.0mmの大型のヒカゲチョウ。翅表は淡黒褐色で、後翅に5個の黒紋列がある。裏面は淡褐色だが、個体によって黄色っぽいものから白っぽいものまで変異がある。裏面には、普通は前翅に1~2個、後翅に6個の眼状紋がある。 ◎近似種との区別 本種と見誤るような近似種はいない。 |
分布 | 北海道、本州、分布は局地的である。 ◎府内の分布区域 南部地域(宇治田原町、木津川市加茂町、笠置町、南山城村)に局地的。 |
生態的特性 | 雑木林や水田の周辺の湿地や草地などが主な発生地で、幼虫の食草は主にカヤツリグサ科のスゲ類である。年1化で、成虫は6月下旬~8月頃に見られ、夕方に活発に飛翔する。2~3齢幼虫で越冬する。 |
生息地の現状 | 府内では南部地域に局地的な発生地があるが、個体数は多くない。 |
生存に対する脅威 | 開発や道路拡張などによって、発生地が破壊されたり、消滅することが心配される。 |
必要な保全対策 | 現在わかっている発生地とその周辺の環境を保全するとともに、開発等によって破壊されることがないよう、監視する必要がある。 |