昆虫類
双翅(ハエ)目 ハナアブ科
双翅(ハエ)目 ハナアブ科
ガロアアナアキハナアブ
Graptomyza alabeta Seguy, 1948
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 稀な種で、日本からは現在3か所の記録しかない。また自然状態をよく残した森林に生息すると考えられ、環境指標性がある。 |
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形態 | 小型の種で、全体に黄色で胸背と小楯板と腹部の斑紋は黒色。翅には多少とも斑紋が認められる。近似種とは顔面下部が強く突出することで区別できる。 |
分布 | ロシア極東部と本州。1917年栃木県の日光中禅寺で発見された種であるが、以後82年間記録がなく、1999年に京都府(当時の美山町)と岩手県で相次いで再発見された。 |
生態的特性 | 幼虫は朽木にすんで腐植を食し、成虫は花に集まる。同属のイトウアナアキハナアブは各地に見られ個体数も多いが、この種は現在のところ南丹市美山町芦生の1か所のみでかつ極めて稀である。良好な自然林にのみ生息できると思われる。 |
生存に対する脅威 | 周辺を含めた環境の劣化。 |
必要な保全対策 | 生息地の保全。 |
文献 大石、千葉(2000)
執筆者 大石久志