昆虫類
双翅(ハエ)目 ナガレアブ科
双翅(ハエ)目 ナガレアブ科
ハマダラナガレアブ
Atherix ibis (Fabricius, 1798)
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 古く記録されているが、再発見されていない。中流域以上のやや広い河川に生息し、環境指標性がある。 |
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形態 | 胸部は黒色で灰白色の縦条がある。オスの腹部は橙黄色で黒斑があるが、メスでは黒色。翅は不規則な暗褐色斑が散在する。オスは腹部の顕著な斑紋で、見誤ることはないが、メスは著しく異なり、注意を要する。 |
分布 | 日本では本州、九州に産する。京都府の産地は貴船、大見など。ヨーロッパからシベリアにも分布する。 |
生態的特性 | 幼虫は水生。メス成虫には群集して産卵する奇習が知られる。京都府では1940年の記述以降確実な記録が見当たらず、2002~2014年の調査でも採集されていない。上記の記述では、当時は決して少ない種ではないことをうかがわせる。しかし、古くから知られ、図鑑にもしばしば図示されているにもかかわらず、他の産地でも最近の採集記録はいたって少ない。総じて減少の傾向にあると判断される。 |
生存に対する脅威 | 周辺を含めた環境の劣化。 |
必要な保全対策 | 河川およびその周辺の急激な改変を抑えること。 |
執筆者 大石久志