昆虫類
双翅(ハエ)目 ミズアブ科
双翅(ハエ)目 ミズアブ科
キスネハラキンミズアブ
Microchrysa shanghaiensis Ouchi, 1940
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 極めて稀な種で、日本で2か所の記録しかない。自然度が高く、比較的広い河川の周囲でのみ発見され、環境指標性が高い。 |
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形態 | ハラキンミズアブにごく似た、小型で金属光沢をもつ美しい種。近似種とは触角の形状および後脛節の色彩で区別する。 |
分布 | 日本では鹿児島県と京都府(八幡市)の2か所からのみ。中国大陸にも分布。 |
生態的特性 | 生態は不明。近縁のハラキンミズアブは広く分布し、かなり多様な環境で発見され、個体数も多い。これに対して、本種は川岸のみで採集され、この環境に固有と思われる。1999年の調査ではじめて、木津川河岸の自然度の高いヨシ群落の周辺から少数の個体が採集されたが、以降再発見はない。この周辺は、遊歩道や駐車場等河岸の整備が進み、草刈りも行われ、生息環境の悪化が懸念される。 |
生存に対する脅威 | 周辺を含めた環境の劣化。 |
必要な保全対策 | 少なくとも人が立ち入る個所と自然状態の個所を明瞭に区分し、後者を十分に保護する施策がとられる必要がある。 |
文献 大石(2000a)
執筆者 大石久志