昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
オオホソコバネカミキリ
Necydalis solida Bates, 1884
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | ホソコバネカミキリ亜科の一種で、分布は良好なブナ原生林に限られる。西日本では分布が局限され、府内では京都大学芦生研究林と佐々里峠でごく少数が採集されているのみの希少種である。 |
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形態 | 原色日本甲虫図鑑(Ⅳ)(保育社 1984)PL. 8、No. 11、日本産カミキリムシ(東海大学 出版会 2007)PL. 21、No. 13-14を参照。体長11.5~30.0mm。メスはオスよりも大型。上翅は短く、後翅と腹部が露出している。上翅や触角の色彩は、黒から褐色まで変異が多い。 |
分布 | 本州、四国、九州。 ◎府内の分布区域 南丹市美山町佐々里峠と芦生研究林地蔵峠の2か所で記録されている。 |
生態的特性 | 成虫は7月頃に出現し、ブナなどの広葉樹の立枯れに集まる性質があるが、訪花性はあまり強くない。 |
生息地の現状 | 南丹市美山町佐々里峠ではかつて本種が採集された広葉樹林の一部は伐採され、生息範囲が狭められている。 |
生存に対する脅威 | 広葉樹の伐採、ダム建設による原生林の消滅。 |
必要な保全対策 | 温帯性落葉広葉樹林を保護すること。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 細川(1984)、芦田(1987a)、岩田ほか(1993)
執筆者 芦田久(修正:水野弘造)