昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 ツツヒラタムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 ツツヒラタムシ科
ツツヒラタムシ
Ancistria apicalis Reitter, 1889
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 希少種。特異な形態の南方系の甲虫で、自然林の昆虫でもある。府内からは京都市左京区杉峠の1例のみであったため絶滅危惧種としていたが、舞鶴市、亀岡市、嵐山などで確認されたため、絶滅を危惧する状況にはないと判断した。 |
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形態 | 原色昆虫大図鑑(Ⅱ)甲虫篇(北隆館 1963)第98図版、No. 14、原色日本甲虫図鑑(Ⅲ)(保育社 1985)第32図版、No. 3を参照。体長6.0mm、細長い筒型の特異な甲虫である。黒色だが、上翅の後方は赤褐色。本科の甲虫は日本から6種知られるが、府内からは本種のみで同定は容易である。 |
分布 | 本州、四国、九州、対馬。 ◎府内の分布区域 舞鶴市女布、亀岡市千代川町、京都市左京区杉峠、西京区嵐山。 |
生態的特性 | 樹皮下にあって他の昆虫を捕食する。キクイムシ類の孔道に入るために細長い筒型の体は都合の良い形なのかもしれない。 |
必要な保全対策 | 捕食対象にどのような制限があるのか不明であり、自然林全体の保全が必要であろう。 |
改訂の理由 | 舞鶴市女布、亀岡市千代川、京都市西京区嵐山で捕獲されたため、危急状況ではないと判断した。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 水野弘造、高橋敞