鞘翅(コウチュウ)目 ジョウカイボン科
キイロシリブトジョウカイ
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 特徴あるよく知られた稀種である。本州特産で、高橋(2003)は地域的に8種に分類した。京都府に隣接の比良山のものが府内のものと別種とされたことは興味深い。 |
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形態 | 原色昆虫大図鑑(Ⅱ)甲虫篇(北隆館 1963)PL. 86、No. 7、原色日本甲虫図鑑(Ⅲ)(保育社 1985)PL. 18、No. 13を参照。本州内の種分化については、高橋(2003)を参照。体長10.0~18.0mm、体の上面は2部分黄赤色。巾が広いことで他種から容易に区別される。オスはやや小型で体下面は暗褐色。メスは腹部が上翅端より露出し体下面は橙色。 |
分布 | 関西では大阪府(箕面、能勢)のものが京都府のものと同種とされ、兵庫県、滋賀県、三重県のものはそれぞれ別種として区別された。いずれも稀である。 ◎府内の分布区域 京都市左京区尾越芦火谷(1951.v. 20,垂井由継採集);京都市左京区貴船(1959. ⅳ. 26,土居祥兌採集)(西山 1990)。 |
生態的特性 | オスは飛翔能力があるが、メスは飛べないことに起因して地域分化が生じたと推定され、本属の種の調査は困難を極める。 |
生息地の現状 | 採集された地域は同属の他種も含め、自然林である。 |
必要な保全対策 | 成虫が早春に短期間発生すること以外、生態的特性は不明であり、産地の自然環境保全しか方策はない。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 水野弘造、高橋敞