昆虫類
鱗翅(チョウ)目 ツトガ科
鱗翅(チョウ)目 ツトガ科
ヒメコミズメイガ
Parapoynx rectilinealis Yoshiyasu, 1985
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 分布は局所的で、タイプ産地は京都市深泥池である。深泥池では1981年にタイプ標本が採集されて以後、2012年まで生息記録はない。 |
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形態 | 開張約12.0mm。前・後翅とも黄褐色の地色に白色の横帯が比較的規則的に走る。 ◎近似種との区別 イネコミズメイガと近縁であるが、外横線が斜めであり直線的となることで区別できる。 |
分布 | 日本で3か所(京都府、滋賀県、愛知県)しか知られていない。 ◎府内の分布区域 京都市深泥池。 |
生態的特性 | イネコミズメイガP. vittalisに近縁の本種幼虫は水草の1種を寄主としている可能性が高いが、寄主植物と生活史は不明。 |
生息地の現状 | 近年、深泥池では発見できないので、個体数がかなり減少したか、絶滅した可能性もある。しかし、滋賀県には、吉安裕によって分布が確かめられた生息池がある。 |
生存に対する脅威 | 一般に本属の幼虫は気管鰓で水中の溶存酸素を取り入れて呼吸するため、水質の悪化にはきわめて敏感である。 |
必要な保全対策 | 本種と同様な環境に生息する湿地性のガ類として、イネコミズメイガ、ソトキマダラミズメイガ等が知られ、これらの種の個体数も減少しているので、これらを含めて、湿地の改変や埋め立てには注意を払う必要がある。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 吉安裕