昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 テントウムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 テントウムシ科
ミカドテントウ
Phaenochirus mikado (Lewis, 1896)
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 府内の既知産地は京都市左京区下鴨神社のみであったが、左京区北白川の京都大学植物園においても確認され研究されている。 |
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形態 | 原色日本甲虫図鑑(Ⅲ)(保育社 1985)PL. 42、No. 16を参照。簡便に調べるには、テントウムシの調べ方(文教出版 2009)を参照。体長4.0mm、上翅は黒色で無紋、体下面は赤色。 |
分布 | 本州、四国、九州。 ◎府内の分布区域 京都市左京区下鴨神社「齋藤 1993」、北白川京大植物園「大橋 2004」。 |
生態的特性 | 成虫で越冬し、イチイガシの葉上で採集されることが多い。 |
生息地の現状 | 京都府での既知産地は下鴨神社のみであったため、冬期にイチイガシ葉上で越冬している個体が採集されただけであったが、大橋(2004)によって京大植物園におけるイチイガシにも本種が確認されて生態が研究されている。 |
生存に対する脅威 | イチイガシの分布とそれに付随する本種の分布を府内全般にわたって明らかにする必要がある。 |
必要な保全対策 | 現環境の維持保全。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 齋藤(1993)、Ohashi(2004)、日本環境動物昆虫学会(編)(2009)
執筆者 高橋敞(加筆修正:水野弘造)