昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 ハネカクシ科
鞘翅(コウチュウ)目 ハネカクシ科
ナカネメダカオオキバハネカクシ メダカオオキバハネカクシからの和名変更
Megalopinus japonicus (Nakane, 1957)
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 初版以降、次の標本が確認されたのみで、依然として絶滅を危惧しなければならない状況である。 |
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形態 | 原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)(保育社 1985)第49図版、図5を参照。頭部は背面が凹凸で粗大点刻を散在する。 |
分布 | 本州、四国、対馬、琉球に分布。 ◎府内の分布区域 京都市左京区百井谷、岩倉で確認された。比較的最近の例では舞鶴市養老山の記録のみである。 |
生態的特性 | 山崎(1993)は左京区岩倉においてコナラを主とする二次林内のカワラタケの発生した朽木から、説田(1993)はツガサルノコシカケから得たことを記録している。 |
生息地の現状 | 百井谷は人工林化、岩倉は市街地化によって広葉樹自然林が急速に失われている。 |
生存に対する脅威 | 菌類の豊富な自然林環境が消滅することが、本種の生存に直接の脅威となる。 |
必要な保全対策 | 市街地化、人工林化の抑制と自然林の積極的な育成拡大に尽きる。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 伊藤建夫、水野弘造