昆虫類
直翅(バッタ)目 バッタ科
直翅(バッタ)目 バッタ科
カワラバッタ
Eusphingonotus japonicus (Saussure, 1888)
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 府内では木津川流域での採集例が知られており、1980年頃を境に、発見されておらず絶滅が危惧されていた。 |
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形態 | 体長34.0~43.0mm。中型のバッタ類。体色は灰色?青灰色であり、黒色紋を有する。ヤマトマダラバッタの後翅は単色だが、本種には黒色横帯がある。 |
分布 | 本州、四国、九州。 ◎府内の分布地域 木津川河川敷からの記録がある。 |
生態的特性 | 転石の多い河原環境に生息。 |
生息地の現状 | 全体としては維持されている。 |
生存に対する脅威 | 河川改修による河原環境の減少と環境悪化。 |
必要な保全対策 | 河原環境の保全。河川改修においては、河原環境への影響を極力抑えることが必要で、とくに河原の土砂による埋没(客土)や工事車両の撹乱によって在来植生を破壊しない配慮が必要。 |
改訂の理由 | 近年現地での生息が複数回確認されるようになった。 |
文献 市川(2001)、ばったりぎす編集部(1999)、伊藤ほか(編)(1977)
執筆者 藤井伸二(補筆:中尾史郎)