昆虫類
蜻蛉(トンボ)目 トンボ科
蜻蛉(トンボ)目 トンボ科
ベッコウトンボ
Libellula angelina Selys, 1883
京都府カテゴリー | 絶滅種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠA類(CR) |
選定理由 | かつては府内に生息していたが、近年の記録がないため。 |
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形態 | 腹長23.0~31.0mm、後翅長30.0~34.0mm。褐色~チョコレート色をした中型種。翅の付根・結節部・先端付近にこげ茶色斑のある特徴的なトンボ。 |
分布 | 九州、四国、本州に局地的に生息していたが、現在では静岡県・山口県および九州の一部に限られる。 ◎府内の記録 京都市北区深泥池。 |
生態的特性 | 平地・丘陵地の草地や明るい林に囲まれ、ヨシやヒメガマなどの抽水植物の生える池沼に生息。成虫は4月中旬~6月に見られ、未熟期は周囲の草原などで過ごし、成熟すると水辺に戻り生殖活動を行う。水質の悪化や草原の消失など、環境の変化に敏感な種である。深泥池から本種が絶滅したのは、水質悪化が大きな要因と思われる。 |
改訂の理由 | 京都府では1971年の記録を最後に姿が見られなくなり、絶滅したと判断した。 |
関係法令 | 絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(国内希少野生動植物種) |