昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
アサカミキリ
Thyestilla gebleri (Faldermann, 1835)
京都府カテゴリー | 絶滅種 |
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2002年版 | 絶滅種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
選定理由 | 過去の生息地は広かったと思われるが、府内では2例が確認されたのみ。現在も関東や九州で局所的に本種の採れる場所があるが、大麻が野生化して残っているのか、本種が食草転換に成功したのか、不明である。 |
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形態 | 原色日本甲虫図鑑(Ⅳ)(保育社 1984)PL. 27、 No. 20、日本産カミキリムシ(東海大学出版会 2007)PL. 74、 No. 4-5を参照。黒色で黒褐色の微毛を背面に、上翅の縫合線と側縁に灰白色の縦条をもつ。 |
分布 | 本州、四国、九州、サハリン(樺太)、シベリア、朝鮮半島。 ◎府内の記録 美山町京都大学芦生演習林(7. ⅶ. 1951, 岸井尚採集)、京都市東山(v. 1942, 横山創採集)の2例。 |
生態的特性 | 大麻の栽培が禁止されて以降、本種は姿を消し府内では絶滅した。残された標本も2例の確認に留まる。2例ともアザミから得られ、府内生存時に成虫はアザミを後食していたわけであるが、アザミでは繁殖できなかったようである。 |
文献 岩田ほか(1993)、京都昆虫研究会(1991)、大林、新里(編)(2007)
執筆者 水野弘造