昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
ニセハムシハナカミキリ
Lemula japonica Tamanuki, 1938
京都府カテゴリー | 絶滅種 |
---|---|
2002年版 | 絶滅種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 京都大学芦生研究林内の府内唯一の採集地点はその後皆伐されて環境が一変したため、再記録は絶望的であるが、芦生研究林内の自然植生保存状態の良好な場所に生息の可能性がまったくないわけではない。 |
---|---|
形態 | 原色日本甲虫図鑑(Ⅳ)(保育社 1984)PL. 3、No. 12、日本産カミキリムシ(東海大学出版会 2007)PL. 6、No. 1を参照。体は黒色、上翅は褐色、基部は小盾板を含め黒褐色、金緑色の反射光沢をもつ。 |
分布 | 中部・関東の山岳地に局所的に分布する。九州山地(熊本県)からも報告された。 ◎府内の記録 美山町芦生演習林トチノキ平[1ex.、 1. ⅶ(or ⅷ). 1957. 鴨脚慶夫採集]の1例のみ。この記録は中部山岳と九州山地との中間地点として、かつ本州における西限地として重要。 |
生態的特性 | 成虫は6~7月に発生してマタタビ類の花に薄暮時に集まることが知られるが、詳しい生態観察はなされていない。 |
執筆者 水野弘造