鞘翅(コウチュウ)目 ゲンゴロウ科
シャープゲンゴロウモドキ
京都府カテゴリー | 絶滅種 |
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2002年版 | 絶滅種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠA類(CR) |
選定理由 | 滋賀県から記載された種で、京都府でも深泥池の標本が残っているが、再発見の報告はなく、絶滅したものと判断された。 |
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形態 | 原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)(保育社 1985)第36図版、図7、図説日本のゲンゴロウ(環境科学㈱ 1993)No. 115-Aを参照。体長28.0~33.0mm。オスは長卵型で、背面は緑味を帯びた黒褐色。頭楯、前胸背板の側縁、上翅の側縁は黄色。頭部中央後方には暗赤色の三角形の紋を備える。前節、中節は基部3節が広がり、吸盤を形成する。メスは卵形で、色彩はオスと同様であるが、上翅の中央から後方にかけて、各10条の深い縦溝を常に備える。名義タイプ亜種はメスの上翅の条溝が短いか、あるいはほぼ消滅することにより区別される。 |
分布 | 京都府、新潟県、佐渡島、富山県、石川県、福井県、愛知県、滋賀県、大阪府、島根県。名義タイプ亜種は東京都、千葉県、神奈川県に産する。 |
生態的特性 | 平地~低山地の池沼、休耕田、水田脇の水路などの泥深い場所に好んで生息する。泳ぎはナミゲンゴロウなどに比べるとゆるやか。夜間、灯火に飛来した例も報告されている。 |
生息地の現状 | 京都市北区深泥池[1♂, 21. ⅵ. 1918, 鈴木元次郎採集. (佐藤正孝coll.)]の標本が残されている唯一のもので府内では絶滅したものと判断される。 |
関係法令 | 絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(国内希少野生動植物種) |
文献 森、北山(1993)
執筆者 芦田久、水野弘造