選定理由 | 腐植の少ない里山に発生するキノコで、発生環境の多くが失われている。 |
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形態 | 名前の通り、ひだや柄が黄色を帯びるキノコ。単生する。傘は8cm程度まで、湿っているときは粘性があり黄色の地にオリーブ褐色の繊維状鱗片が密生し、中央部は濃色となる。肉は苦味がある。 ◎近似種との区別 シモコシとはしばしば混同されるが、シモコシは主に海岸の砂地のマツ林を生息地とする。 |
分布 | 北半球。 ◎府内の分布区域 芦生(南丹市美山町)、上賀茂試験地(京都市北区)、岩倉、大文字山(左京区)。 |
生態的特性 | アカマツ及びクロマツと共生し、外生菌根を形成する。腐植の少ない環境を好む。 |
改訂の理由 | 貧栄養なアカマツ林の指標として。 |
文献 吉見(1986)、今関、本郷(1987)、池田(2013)
執筆者 佐久間大輔