選定理由 | 有性世代の子実体発生は国内的にも2か所しかない産地の一つ。 |
---|---|
形態 | ヤンマタケHymenostilbe odonataeの有性生殖世代。子実体は樹枝などにとまったトンボの成虫の体節部分から生じる。淡黄褐色、長さ3~5mm。胞子は先端についた径1.5~2mmの卵形、球形からハスノミ形、稔果部にできるが成熟した個体が観察されることは稀。無性世代のヤンマタケは各地の渓流畔、湿地、滝の周辺などにやや普通。 |
分布 | 1926年にニューギニア島の採取品で新種記載され、その後茨城県御前山村、京都府で採取された。茨城県の発生地はダム建設による環境破壊が進んでいる。 |
改訂の理由 | 新規の発見による。有性世代の発生条件が限定されることから、あえて取り上げた。 |
執筆者 佐久間大輔