選定理由 | 産地の南限であり、発生環境も特殊。国内的にも稀少。 |
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形態 | 子実体はカヤタケ型。傘は径2.5~10cm、淡黄土色、中央部は暗褐色の圧着した微細な鱗片を密生する。ひだは多少湾生、ときにやや垂生、淡黄白色、やや疎。柄はつばを欠き傘とほぼ同色、表面は繊維状、根もとが棍棒状に膨らみ、しばしば紡錘状を呈する。根状菌糸束は発達しない。担子胞子は卵形から楕円形、無色、平滑、7~11×5~7.5μm。 |
分布 | 日本(青森、群馬、京都)、ヨーロッパに分布するが、国内では現在は青森県内の休耕田と京都府の湿原のみから知られている。 ◎府内の分布区域 八丁平(京都市左京区)。 |
生態的特性 | 湿地環境に依存する北方性の種。 |
生育地の現状・脅威 | 湿原の保全が重要である。 |
改訂の理由 | 府内での新たな発見による。 |
文献 折原(2007)、環境省自然環境局野生生物課(2010)
執筆者 佐久間大輔