菌類
子嚢菌門 ボタンタケ目 オフィオコルディセプス科
子嚢菌門 ボタンタケ目 オフィオコルディセプス科
ヤンマタケ
Hymenostilbe odonatae Kobayasi
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 局所的に発生があったが、次第に少なくなってきた。 |
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形態 | 子実体はトンボ類の体節間部から抽出され、不規則な棍棒状で淡紅色、先端は白色で球形となり、粉状の分生子をつける。分生子は長楕円形か紡錘形(時にかつお節形)に変形。 |
分布 | 福島県、愛知県、京都府、香川県など。ニューギニア島。 ◎府内の分布区域 瓜生山、大文字山(京都市左京区)、宇治市、舞鶴市、南丹市美山町、京丹後市大宮町。稀。 |
生態的特性 | 寄主はノシメトンボ、ナツアカネ、アキアカネ、ミルンヤンマなど。多くは空中湿度の高い川辺、湿地の樹枝、倒木やササの幹上のトンボ死骸から10月~翌年2月頃発生。タンポヤンマタケは本種が子のう胞子をつくり有性生殖を行う完全世代だが、発生条件が異なるのか、極めて稀。 |
その他 | 学名は不完全世代に与えられているもの。便宜的に有性世代の所属科を示した。 |
文献 今関ほか(1988)、清水(1997)、奥沢(2012)、日本冬虫夏草の会(2014)
執筆者 吉見昭一(原文)、佐久間大輔(改変)