菌類
子嚢菌門 ボタンタケ目 ノムシタケ科
子嚢菌門 ボタンタケ目 ノムシタケ科
アブラゼミタケ
Cordyceps nipponica Kobayasi
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 発生地が限定されている。2000年以降も継続した発生が見られるが、産地の少なさから準絶滅危惧種にとどめた。 |
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形態 | 寄主はアブラゼミの幼虫、柄部は長さ5~10cmの曲がった1本の柄で、地上部には殆ど露出しない。先端は地上に出、数本に分かれ、それぞれに不規則な球形、扁球形の黄白色の子実部をつける。子嚢果は埋生形で褐色の先端が見られる。6~7月に寺社やシイ、カシ林内に発生する。 ◎近似種との区別 本菌の不完全型がハナアブラゼミタケ(Isaria nipponica Kobaya.)で、本菌付近に発生し、白い花粉状の分生子をつける。子嚢果部分で区別できる。 |
分布 | 愛知県新川町(早川晃氏 1936)、京都府。 ◎府内の分布区域 府立植物園(京都市左京区)、枳殻邸(下京区)、大原野(西京区)。 |
文献 清水(1997)、吉見(1986)、奥沢(2012)、日本冬虫夏草の会(2014)
執筆者 吉見昭一(原文)、佐久間大輔(改変)