菌類
担子菌門 ハラタケ目 ハラタケ科
担子菌門 ハラタケ目 ハラタケ科
スジチャダイゴケ
Cyathus striatus (Huds: Pers.) Willd.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 吉見(2002)によれば、1990年前後の発生に比べ、2000年前後の発生量は著しく減少したという。2008年にも府立植物園でも採取されるなど発生は継続しているが今回は判断を据え置いた。 |
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形態 | 夏から秋、倒木、朽木上に群生。子実体は細長いコップ形。高さは5~8mm、殻皮は3層よりなる。外皮は暗褐色の長い粗毛、上縁部に細毛が並ぶ。内側上半部に縦条溝があり、無毛で黒褐色の光沢がある。表隔膜は幼菌で極めて薄く破れやすい。小塊粒は径1.5mm、裏面中央に臍の緒で殻皮内側につき、内部に子実層をつくり、担子柄は長柄。 ◎近似種との区別 ハタケチャダイゴケ(C. stercoreus(Schw.)De Toni)は内壁に条溝がない。 |
分布 | 日本全土、やや稀。 ◎府内の分布区域 八瀬、大原古知谷(1970)(京都市左京区)、清水山(上京区)など。 |
生態的特性 | 厚い腐植やマルチとして敷かれたチップの上に群生する。 |
文献 吉見(1986)、今関、本郷(1965、1989)、吉見(2008)
執筆者 吉見昭一(原文)、佐久間大輔(改変)