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種子植物 ヒガンバナ科
シロウマアサツキ
Allium schoenoprasum L. var. orientale Regel, Allium maximowiczii Regel
京都府カテゴリー | 要注目種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |

選定理由 | 高山の草地を中心に分布しているものだが、近年府北部に広範囲で生育することが確認された。 |
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形態 | ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)37、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)125 |
分布 | 北海道、本州(北から山口県まで)、サハリン(樺太)、北朝鮮、アジア東北部、東シベリア。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域。 |
改訂の理由 | 日本海側を中心に寒冷地要素の植物が南下している一例として、学術上の価値が高い。強健なものであり個体数も少なくないため、このランクとする。 |
特記事項 | 波しぶきのかかる岩礫地(花の確認ができていないのでアサツキの可能性が残るが、種子を付けていた)や畑の土手、田の畔、農道脇、山裾などにみられる。アサツキと大きく相違するのは花の構造と、種子を付けることにある。アサツキは種子を付けず、鱗茎の分蘖で盛んに増える。アサツキが再検討されることで府内の分布は明らかになると思われるが、アサツキは野菜として流通しており、園芸店で容易に入手できることから自家栽培者もおり、自生地解明が急がれる。 |
執筆者 赤松富子、光田重幸