種子植物
種子植物 シソ科
種子植物 シソ科
フトボナギナタコウジュ
Elsholtzia nipponica Ohwi, Elsholtzia argyi H. Lev. var. nipponica (Ohwi) Murata
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内の分布は局在しており、個体数も少ない。 |
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形態 | 山道の路傍や崩壊地に見られる一年草。茎ははじめ直立して少数分枝し、毛がある。葉は鮮緑色で、葉面の一部は少し葉柄に延下して翼状になる。花は9月から10月に咲き、淡紅紫色。苞は縁に縮れた毛があり、背面にも軟毛がある。ナギナタコウジュとくらべて、花穂や葉がやや大きく、苞は上部の幅が最も広く、背面にも毛があり、苞の先端が長く伸びていることで区別できる。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)84、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)173、f. 57: 3 |
分布 | 本州(関東から近畿)、九州。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、南丹地域、京都市域。 |
生存に対する脅威 | 植生の遷移(シカは食べない)。 |
必要な保全対策 | 京都府にゆかりのある植物なので、系統保存を考えるべき段階である。 |
改訂の理由 | 森林地帯の明るい路傍などに生えるが、植生の遷移によって森林が暗化しているため、個体数が減ってきている。 |
特記事項 | タイプ産地は京都市左京区貴船である。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 光田重幸、赤松富子