種子植物
種子植物 シソ科
種子植物 シソ科
カワミドリ
Agastache rugosa (Fisch. et C. A. Mey.) Kuntze
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内ではそれほど珍しいものではなかったが、近年では見ることが難しくなった。 |
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形態 | 山地の草原や河岸にはえる多年草。全草に特有の臭気がある。茎は直立し、上部で分枝する。葉は対生し、有柄、長さ5~10cmの卵状披針形。葉縁には低い円鋸歯があり、葉先が尖り、基部は浅い心形から円形。葉表はほぼ無毛、葉裏に微細な白毛がある。枝先の花穂に唇形花を多数付ける。花冠は紅紫色、長さ約1cm、上唇は浅く2裂し、下唇は3裂し、中央裂片が大きい。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)87、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)192 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸、台湾、ロシア、ベトナム。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域、南丹地域、京都市域、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 草原や河岸植生の遷移。 |
必要な保全対策 | 高茎草を除草して、遷移を抑制する。 |
改訂の理由 | 「選定理由」および「生存に対する脅威」に同じ。 |
特記事項 | ニガクサやツルニガクサと間違えられることがあるが、特有の臭気に注目するとよい。 |
執筆者 赤松富子、澤田徹