種子植物
種子植物 キョウチクトウ科
種子植物 キョウチクトウ科
ケテイカカズラ
Trachelospermum jasminoides (Lindl.) Lem. var. pubescens Makino
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 準絶滅危惧種 |
選定理由 | 府内では産地が局限され、ときにはテイカカズラ同様に「掃除」されることがある。 |
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形態 | 常緑の蔓性樹木。常緑樹林の林床や林縁などに見られる。葉の表面は無毛、裏面・若い茎などは有毛。花は5~6月に咲き、直径約2cm、花冠は白い。花筒は基部が細く、ふくらんだ上部とほぼ同じ長さ。毛が多いことと、花筒の細い部分と太い部分がほぼ同じ長さである点は、テイカカズラとの重要な区別点である。 ◎参照 日本の野生植物 木本Ⅱ(平凡社)188、原色日本植物図鑑 木本編Ⅰ(保育社)72 |
分布 | 本州(近畿以西)、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 京都市域(植栽。自生かどうか不明)、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 林の伐採、造成工事。 |
必要な保全対策 | 稀少なものであることを周知する。 |
改訂の理由 | 府内では南部にしか見られず、個体数が少ない。また、分布の東限に近い。 |
特記事項 | テイカカズラとは別種で、南方系の種である。園芸用に植えられるのはほとんど本種で、京都市域から記録されたものは植栽(起原)のものかもしれない。 |
執筆者 光田重幸