ギンレイカ（ギンレイソウ、ミヤマタゴボウ）

Lysimachia acroadenia Maxim.

選定理由	山地の林縁や路傍に見られるものであるが、樹木が茂ってあまり見られなくなっている。
形態	山地の林縁や路傍に見られる多年草。茎は高さ30～60cmになり、稜がある。葉は長楕円形で長さ5～10cm、下部は翼のある柄となる。茎は上部で枝分かれし、枝先に長さ5～6mmの白い花を総状に付ける。花期は6～7月。果実は蒴果、直径5mmほどの球形で先端に花柱が残る。 ◎参照　日本の野生植物草本Ⅲ（平凡社）18、原色日本植物図鑑草本編Ⅰ（保育社）229
分布	本州、四国、九州、朝鮮半島。 ◎府内の分布記録区域　中丹地域、南丹地域、京都市域、山城地域。
生存に対する脅威	森林の暗化、園芸採集。
必要な保全対策	陽地を好むが、土の乾燥を嫌うので、水がしみ出しているところの除伐をするとよい。
改訂の理由	「選定理由」に同じ。
特記事項	キンレイカはスイカズラ科（オミナエシ科）の植物で、まったく別物である。

執筆者　光田重幸

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