種子植物
種子植物 ビャクダン科
種子植物 ビャクダン科
カナビキソウ
Thesium chinense Turcz.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 新規 |
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2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | かつてはやや普通に見られたが、府内全域で減少傾向にある。 |
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形態 | 貧栄養の草地に生育する多年草。半寄生植物とされている(寄主はイネ科植物といわれるが、それ以外のものがないかどうか不明)。茎には稜があり、普通は株際近くで分枝して、高さ10~25cmになる。葉は線形で平たく、葉先は鋭頭、長さ2~4cm。花は腋生し、小型で白色、短い花柄上に単生する。果実は広卵形で、長さ2~2.3mm、先端に閉じた萼裂片を付ける。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)11、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)326、f. 147: 1 |
分布 | 北海道南部、本州、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島、中国大陸、シベリア。 ◎府内の分布記録区域 全域。 |
生存に対する脅威 | 草地開発、遷移による暗化や富栄養化。 |
必要な保全対策 | 移植不可能なものであるので、草刈りなどによって遷移を防ぐのが望ましい。 |
改訂の理由 | 富栄養化や植生の遷移によって、府内全体で減少傾向にある。 |
執筆者 光田重幸